高橋悦二郎先生の「子育てよもやま話」1
みなさん、こんにちは。 今日はお子さんのかわいらしい素敵なことばについて話しましょう。 言葉の速い遅いというのは個人差のあることですね。 でも3歳くらいになると、だいたい親子の会話ができるようになって、親はうれしくなることが多いです。 夕焼けの空がきれいなときに、お子さんが「あら、お空がお化粧をしているね」、 風が吹いてくると「あら、草がおいでおいでをしてるね」なんてことを言うと、お母さんは「まあ、なんて素敵!」と有頂天になります。
でも、こういったことも知恵が進んでくると、たとえば小学校4、5年生になると「石が笑う」とか、「木の葉っぱが涙を流す」とか、 あんなことは科学的に起こり得ない、あれはおかしいよというようなことで、こういった3歳のころの新鮮なピカッと光った言葉が だんだん遠のいていきますね。 新鮮なピカッと光ったことばなどを、たとえば母子健康手帳の3歳児の保護者の欄にでも書いておくと、そして、お子さんが お嫁さんに行くような時、これお母さんからの贈り物よなんて渡すと親子ともどもに心温まる気持になるんじゃないでしょうか。 ピカッと光った3歳児の言葉、本当に大切にしたいもんだと思います。
「急いでくる」「走ってくる」ということを、「飛んでくる」って言うことがありますよね。
私が子どものとき(たしか6-7歳だったかな?)に、「飛んでないのに、”飛んでくる”なんておかしい」と言って、おばあちゃんに笑われたことがありました。
6-7歳でも、こんなぐあいなのですから、たしかに小さい頃のピカっと光ることば、大切にしたいですね。