高橋悦二郎先生の「子育てよもやま話」3
みなさん、こんにちは。今日は食欲不振について話したいと思います。 いろんな食事の話があるんですけれど、食べない子供、飲まない子供は多いですね。 3歳くらいのまでに子供の80%くらいは食べない時期が短期間、長期間見られます。 クララ・デイビスの実験というのがありますが、1年半から2歳くらいの 乳児院のお子さんにその子供のほしがるものを食べさせてみたわけですね。 そうすると、ある子供は1週間のうち3日間位はパンだけしか食べない。 残りの4日間は野菜果物だけしか食べない。
なかには、タンパク質のお魚とか肉だけしか食べない子供もいました。
あんまり偏りが激しいものですから、栄養学的にどうかなと思って半年たって 栄養士さんが全部カロリー計算してみたんですね。 そうしたら、タンパク質もでんぷん質も脂質のものもミネラル、あるいはビタミンも ちゃんと栄養学的に理想のものを摂っているです。 だから、子どもが元気にならば、決して無理にあげる必要はないんですね。 「せっかく料理作ったのに食べてくれない」と無理にぎゅうぎゅう押し込んだり、 「大好きなアイスクリームも、もうあげない!」なんて、捨て台詞をあびせかけるお母さんがいますけど、 無理をしないことが育児の上では大切なんですね。
子どもって、ほんとうに、食べないときってありますよね。多くの子どもがそうなんだということがわかって、安心しました。
クララ・デイビスの実験のお話も、おもしろかったです。